シニア犬を飼っている方向け

犬が食べたらだめなものを再確認!少量でも小型犬にはとても危険

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犬を飼っている方なら、「犬が食べてはだめなもの」をしっかりと確認しているかと思います。

もしも人間の食べ物を犬にあげようと思ったら皆さん必ず調べますよね。

しかし、食べたらだめな物は知っていても、

  • 食べても死なないけど犬の体には良くないもの
  • 毒となる物を食べたらどんな症状が出るのか
  • 危険と言われる量はどれくらいなのか

これらを理解している方は少ないのではないでしょうか。

特に小さなお子さんがいる家庭では、子どもにしっかりと理由を説明して理解してもらうことが大切です。

この記事では、犬が食べたらだめな代表的な食べ物を6つ、理由や食べてしまった時の症状なども合わせて解説していきます。

そして、犬を飼っている人ならば、ぜひ入っておいて欲しいのがペット保険です。
愛犬の万が一に備えて、ペット保険を検討してみませんか?

犬が食べたらだめなもの

大切な愛犬に辛い思いをさせないためにも、飼い主として責任を持って覚えておきましょう。
これから紹介する6つの食べ物ですが、食べるとどんな症状が出るのか、どれくらいたべると危険なのかを分かりやすく説明していきます。

一般的な「危険量」を掲載していますが、毒素に対する感受性には個体差があります。
少しなら大丈夫か!ではなく、一切与えないようにしましょう。

玉ねぎ・ネギ

onion

危険度:

ネギ類には血液中の赤血球を破壊する有機チオ硫酸化合物が含まれています。
有機チオ硫酸化合物が赤血球を酸化させてしまうため、大量に食べると重度の貧血を起こします。

加熱しても分解されないため、ネギ類は一切与えないよう気をつけましょう。
ネギエキスの溶け出したスープも同様です。

食べてしまったときに現れる症状

主に貧血の症状が表れ、赤黒い血尿や呼吸や脈が荒くなります。
舌が白くなっている(可視粘膜蒼白)こともあるので、ネギ類を食べたことが分かっている場合は口の中もチェックしてください。
合わせて下痢や嘔吐をする場合もあります。

体重に対して食べた量が多かった場合は重症となり、痙攣や呼吸困難などを起こします。

どれくらい食べたら危険なのか

体重1kgあたり 5g〜10g

20kgの大型犬で200gと考えると、大型犬が小指1本分ほどのネギ類を食べても致死量にはなりません。
しかし、体重の軽いチワワなどの小型犬が同じ量を食べると非常に危険です。

体重1kgあたり30gの玉ねぎを3日間与えた場合、重症な貧血や黄疸に発展し、5日目には死亡したという結果も出ています。

参照:禁忌食(その2) 玉ねぎなどのネギ属とイヌ・ネコの健康

チョコレート

chocolate
危険度:

チョコレートには天然由来の有機化合物であるアルカロイドの一種、テオブロミンが含まれています。
アルカロイドを含む有名なものとしてニコチン・カフェイン・モルヒネがあり、人間の体にも大きな作用をもたらします。
カフェインは眠気を覚まし、モルヒネは強い痛みを和らげますよね。

人間と違って犬の体はテオブロミンに対する感受性が高く、排出・分解する機能も低いため非常に危険です。

食べてしまったときに現れる症状

下痢・嘔吐・頻尿・呼吸が荒くなるなどの症状が現れます。
重度になると痙攣や震え、昏睡状態になることもあります。

どれくらい食べたら危険なのか

体重1kgあたり 50gのチョコレート(テオブロミン約0.05g)

上記の数字は一般的なチョコレートを食べた場合です。
チョコレートに含まれるテオブロミンは、ビターになるほど多くなります。
犬がチョコレートを「少し舐めた」程度では致死量にはなりませんが、チワワなどの小型犬の場合はしばらく体調を観察しておきましょう。

そのため、ビターチョコであれば体重1kgあたり30gで発症する可能性が高くなります。

参照:禁忌食(その2) チョコレートとイヌ・ネコの健康

ぶどう

grape
危険度:

犬がぶどうを食べるとぶどう中毒を起こし、最悪の場合は急性腎不全で死亡します。
しかし、ぶどう中毒を起こす原因物質については未だに不明です。

ぶどうは生でも加熱してもダメで、レーズンなど乾燥されていても症状が出ることが分かっています。

食べてしまったときに現れる症状

食べてから数時間後に、嘔吐・下痢・食欲減退などの症状が現れます。

どれくらい食べたら危険なのか

体重1kgあたり 20g 

一般的には体重1kgあたり32gで発症と言われていますが、20gの摂取で発症した事例もあるため、個体差による感受性やぶどうの種類によって変わると考えておきましょう。

ぶどうの皮もキケン!子どもが食べているときは気をつけてね!

参照:ぶどう中毒を発症した犬の考察(獣医師会会報)

牛乳

milk
危険度:

牛乳にはタンパク質やミネラルが豊富に含まれているので、健康のためにと愛犬にあげたくなりますよね。

でも、牛乳の成分は犬の体に合わないんだよ

牛乳には乳糖が多く含まれているのですが、犬は成犬になるにつれて乳糖を分解するラクターゼと呼ばれる消化酵素が少ないため、お腹を壊しやすくなります。

また、豊富なカルシウムは尿結石や肥満の原因にもなるので要注意です。

チーズやヨーグルトは牛乳に比べて乳糖がすくないので、少量であればあげても問題ありません。
健康のためにミルクをあげたい場合は、犬用のミルクやヤギミルクを選ぶと良いでしょう。

牛乳を飲んだときに現れる症状

便が緩くなったり、下痢を起こす場合があります。
牛乳を飲ませたことで起こるこれらの症状を乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)と言います。

どれくらい飲んだら危険なのか

牛乳に関しては「この量が基準」というものはありませんが、「栄養をとれる水分」として考えるのであれば、犬用のミルクかヤギミルクを与えるほうが安心です。

ナッツ

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危険度:

ナッツは種類によって、犬が食べても大丈夫なものと危険なものに分かれます

犬が食べたらだめなナッツの代表として、マカダミアナッツがあります。
マカダミアナッツが入ったチョコレートは海外のお土産で有名ですよね。

犬がマカダミアナッツを食べるとマカダミアナッツ中毒を起こします。
どの成分が影響を与えているのかは解明されていませんが、重度の場合は腎不全を起こして死に至る場合もあります。

間違って食べてしまわないよう十分に注意してくださいね。

また、食べても大きな危険が無いナッツには、ピーナッツ・ヘーゼルナッツ・カシューナッツなどがあります。
健康的な成分が含まれているものもありますが、ナッツ自体のカロリーが高かったり、消化に悪かったりと良い面ばかりではありません。

犬はナッツを食べなくても健康に問題は生じないので、あえて食べさせなくても大丈夫な食材です。

食べてしまったときに現れる症状

犬がナッツを食べてしまった場合、中毒症状は食べてから12時間以内に現れることがほとんどです。
嘔吐・下痢が主な症状で、重度になると痙攣やひきつけを起こすこともあります。
大抵の場合は48時間以内に症状がおさまりますが、ぐったりする・立てなくなるなどの症状がみられたら、早めに病院へ連れて行きましょう。

どれくらい食べたら危険なのか

体重1kgあたり 2.2g

目安としては、体重5kgの犬で3粒以上食べると中毒症状のリスクが高まります。

生の甲殻類や貝

shrimp
危険度:

生の甲殻類や貝などは犬にとって危険な食べ物です。
海に遊びに行った際など、拾って食べてしまわないように注意しましょう。

加熱していないエビやカニを大量に食べると、ビタミンB1欠乏症を起こします。
火を通すことで安心して食べることが出来ますが、生焼けには注意してくださいね。

食べてしまったときに現れる症状

嘔吐・食欲低下が現れ、重度になると痙攣や神経障害を起こします。

どれくらい食べたら危険なのか

生の甲殻類をどの程度食べたら危険なのかは解明されていませんが、小型犬であるほど少量で症状が出やすくなります。
甲殻類や貝類を与える時は必ず加熱し、少量を与える程度にすれば問題ありません。

甲羅や殻は消化に悪く、とがった部分で内蔵を傷つける可能性があるので取りのぞくようにしましょう。

特に気をつけたいシチュエーション

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子どもと犬が一緒にいるとき

子どもが小学生くらいであれば、ある程度の理解が出来て犬が食べたらだめなものも把握出来るようになります。

注意したいのは未就学児です。
自分のおやつを犬にあげたり、テレビを見ているすきに犬に取られてしまったりと危険がいっぱい。

小さなこどもがおやつを食べるときは犬をケージにしまうか、うっかり犬が食べても問題無いおやつを選ぶと良いでしょう。

BBQなど、危険な食材を扱いながらも気が散りやすいとき

BBQでは犬にとって毒となる食材を扱うことが多いですよね。

  • 玉ねぎ・ネギ
  • エビ
  • 牡蠣などの貝類

地面に落としてしまったものを、気付かないうちに犬が食べてしまう可能性もあります。

BBQで犬が食べたらだめな食材を扱うときは、犬を少し離れたところへ繋いでおくなどの工夫をしましょう。

テーブルからの盗み食い

もしも玉ねぎが丸ごと床に落ちていたとしても、それを食べる犬は少ないと思います。
しかし、調理済みで良い匂いのする食事になると話は別です。

運動神経の良い小型犬や中型犬なら椅子を使ってテーブルの上の食事を盗み食いする可能性があります。
大型犬は立ち上がれば余裕で届いてしまいますよね。

盗み食いをしないようなしつけが肝心ですが、うっかり食べられてしまうことも想定しておきましょう。

人間の食事の支度が始まったらケージに入れるのがおすすめだよ

犬が「食べたらだめなもの」を食べてしまったら

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どんなに気をつけていたとしても、「もしも」が起こる可能性は誰にでもあります。
食べてはいけないものを食べてしまったら、慌てずに現状の確認をおこないましょう。

食べた量と時間を確認する

犬がどれくらい食べてしまったのか、いつ食べたのかを確認してメモしておくと、病院に連れて行った際に説明がスムーズになります。
そして愛犬の様子におかしなところが無いかを観察してください。
すぐには症状が現れず、数時間後に体調が悪くなることも多くあります。
何をどれくらい食べたか分かっている場合、半日ほどは目を離さないでおいてくださいね。

無理に吐き出させようとはしないこと

インターネットで調べると、食塩水を飲ませて吐かせるなどの情報が載っている場合がありますが、絶対にやめてください。

素人判断でおこなうと上手く吐き出させることが出来ないだけではなく、喉の粘膜を傷つけてしまったりと二次被害に繋がる危険があります。

少しでも様子がおかしければすぐに病院へ

震え・嘔吐・下痢・元気がないなどの症状が表れたらすぐに病院へ連れて行きましょう。
症状が出始めたら様子を見ている場合じゃありません。
食べたものの種類や量によっては毒が血液中に回るスピードが早く、一気に悪化してしまう危険もあります。

うっかりが最悪の結果を招くことも。犬が食べたらだめなものは子どもにもしっかり説明を

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子どもが食べているおやつを愛犬にあげてしまい、数日後に亡くなるという悲しい事故もたびたび起こっています。

お子さんがいる家庭では、犬が食べたらだめなものきちんと教えてあげてくださいね。

犬が食べたらだめなものは今回紹介した食材以外にも多数あります。
次回は「野菜編」「果物編」など、カテゴリー別に詳しくご紹介していきます。