犬と一緒に暮らしていて、こんな事を感じたりしませんか?
食欲も元気もあるから性格の問題なのかな、と思ってそのままにしている方も多いかと思います。
「前は〇〇だったのに、最近は△△するようになった」という場合、年齢や病気という理由がなければ原因はストレスかもしれません。
この記事は、
- 犬のストレスにはどんな原因があるのか
- ストレスを感じた時にどんなサインを出すのか
を知りたい方に向けて書かれています。
最後には犬のストレスを減らすためのおすすめグッズを2点ご紹介しています。
そちらもぜひ参考にしてみてくださいね!
犬がストレスを感じる10個の原因

犬がストレスを感じる時というのは、どんな時なのでしょうか?
皆さんも日々、大きなストレスや小さなストレスを抱えているかと思いますが、犬も同じようにストレスを感じるのです。
犬がストレスを感じる10個の原因をご紹介します。
あなたの愛犬は大丈夫ですか?
1.運動不足
犬がストレスを感じる原因の第1位は運動不足です。
気付いている方は少ないのですが、毎日散歩に行ってるのに愛犬が運動不足というパターンは非常に多いんです。
特に猟犬や牧羊犬などスタミナをが必要だった犬種は、普段の散歩だけでは全く体力を消費出来ていないと考えましょう。
闘犬として改良が重ねられてきたピットブルや土佐犬なんかも同様ですね。
また、チワワのような小型犬であっても「家の中で放し飼いにしていれば散歩は必要ない」なんてことはありません。
小型犬から大型犬まで共通して言えることですが、散歩の時間と運動の時間は分けて考えるようにしましょう。
それだけで愛犬の運動不足によるストレスはかなり軽減されます。
運動は愛犬が思い切り走り回って体力を消費できるようなものがおすすめです!
ボール投げやフリスビー、運動神経の良いコなら障害物競技にも向いているかもしれません。
2.飼い主さんの不機嫌
犬は飼い主さんの機嫌が不機嫌な時にもストレスを感じます。
なぜなら、飼い主さんの機嫌が悪い理由なんて想像もつかないからです。
皆さんも職場や家族間などの対人関係で「なぜ相手の機嫌が悪いのか分からなくてすごくストレスを感じる」という経験をしたことはありませんか?
犬にとっての飼い主さんはパートナーです。
一番信頼していて大好きな人の機嫌が悪かったらストレスも感じてしまいますよね。
飼い主さんも忙しいとお仕事や家事育児などでピリピリしてしまう時もあると思います。
しかし、そのピリピリモードを理由の理解できない犬にぶつけるのはやめましょう。
3.家族が増える
赤ちゃんが産まれる、新しい犬が家族になるなど、家族が増えるという状況でも犬はストレスを感じやすくなります。
しばらく一緒に過ごせば慣れることがほとんどなので、あまり気にせずに様子を見ておきましょう。
ただし、ストレスが大きすぎて下痢をする・吐く・元気が無くなるなどの症状が見られたら、獣医さんやトレーナーさんに相談してみてくださいね。
4.無理やり触られる
全ての犬が撫でられたいと思っている訳ではありません。
人に触られることをストレスに感じる犬もいますし、グイグイ来る子どもを好まない犬もいます。
愛犬が触られたくないタイプだと分かっていたら、家族やお友達にも伝えておきましょう。
5.長時間のしつけ
しつけは一度に長い時間をかけるほど犬にとってストレスになってしまいます。
犬の集中は何十分も続かないので、短時間で理解させることが大切です。
それでも集中して(まとめて)しつけの時間を取らなくてはいけないときは、10分〜15分で一度休憩を挟むのがおすすめです。
6.生活環境の変化
引っ越しなどで環境の変化があった時にストレスを感じてしまう犬もいます。
この場合は時間が経てば慣れてストレスが無くなる事がほとんどです。
保護犬の里親になった場合、引き取った犬が成犬だと新しい環境に慣れるまでに時間がかかるコもいます。
(反対に、全く気にせず初日から「住み慣れた我が家」のように寛ぐコもいました)
犬が環境の変化で戸惑っていても、過度な心配は禁物です。
飼い主さんの不安なオーラが伝わって、犬を余計不安にさせてしまう可能性があります。
7.お手入れ不足
被毛の長い犬種は特に、ブラッシング不足で毛が絡まって犬に余計なストレスを与えることがあります。
毛玉は放っておくと皮膚を痛めて毛が無くなってしまうこともあるので注意しましょう。
また、爪の伸びすぎや臭いも犬にとってはストレスの原因となります。
飼い主さん自身でケアすることが難しい場合はトリミングサロンにお願いして、お手入れ不足によるストレスをかけないように注意しましょう。
8.気温・室温が適切でない
室内が暑すぎる、寒すぎるなど、生活圏内の気温が適切でないとストレスを感じます。
これは人間も同じですよね。
屋外で飼育されている犬は暑さ、寒さに強い傾向があります。
しかし、室内で飼育されている犬は1年を通してほぼ同じ気温の中で過ごしている為、体温調節が苦手になりやすくなってしまいます。
特に留守番をさせる家庭では、犬がいる部屋の空調管理はしっかりとおこないましょう。
9.散歩中に匂いを嗅ぐことを禁止される
散歩中に様々な臭いを嗅ぐことは犬の本能として大切なことです。
犬が匂いを嗅ぐことは、どんな人(犬)の匂いなのかを判断したり、自分自身の気持ちを落ち着かせたりと大切な役割を担っているのです。
散歩に出てようやく色んな匂いが嗅げると思ったらすぐにリードを引っ張られて引き戻され・・これでは犬もストレスが溜まってしまいますよね。
もちろん、飼い主さんの横にしっかりとついて歩くことも重要です。
横につかせて歩く練習をしながら、10〜15分分に一度くらい自由に匂いを嗅げる時間を作ってあげると良いのではないでしょうか
10. 未去勢のオス
発情期はオスにとってストレスの溜まりやすい時期です。
うっかりヒート中のメス犬が近づいて来た時は興奮状態になってしまいどうしても理性が保てなくなってしまいます。
また、未去勢のオス犬は縄張り意識が強い傾向にあるため、未去勢のオス犬同士で喧嘩に発展してしまうことも・・。
犬がストレスを感じているときに出す「ストレスサイン」

こんなサインを出していたら要注意!
愛犬の仕草をこまめにチェックしてみましょう。
手足の裏を執拗に舐める
手足の先っぽを舐める行為はストレスを感じているときによく見られます。
被毛の白い犬は、舐めすぎて肉球の間の被毛が赤茶色に変色してしまうことも。
以前飼っていたチワワも、ストレスが溜まって足先だけが赤茶色に変色してしまったことがありました。
数回舐めている程度なら問題ありませんが、寝そべりながらいつまでも舐めている時はストレスサインかもしれません。
吠えることが多くなる
ストレスが溜まると吠えることが増えます。
一種の要求吠えになるのですが、ストレスが原因の吠えを「無駄吠え」だと思う方がとても多いのです。

ブルブルッと身震いさせる
怒られた時やしつけをしている時など、犬が体をブルブルッっと震わせる仕草をしたことはありませんか?
このブルブルは決して寒いのではなく、体を震わせることでストレスから気持ちを切り替えようとしているのです。
怒られた時や、緊張から来るストレスを感じているときによく見られる行動です。
破壊する
ストレスが溜まることによって、おもちゃ屋家具を破壊するというタイプも多いのではないでしょうか。
特に顎の力が強い中型犬〜大型犬によく見られる行動です。
物を噛むことでストレスを発散している犬もいるので、噛んでもすぐに破壊されないようなおもちゃや骨を与えるのがおすすめです。
あくびをする
犬があくびをしているのを見たことはありませんか?
もちろん人間同様に眠い時やリラックスしている時の生理現象としてあくびをすることもあります。
しかし、怒られている時にでるあくびはストレスが原因で、自分の気持ちを落ち着かせようとしているのです。
しきりに体を掻く
軽いストレスを感じている時に、しきりに体を搔く仕草を見せるコがいます。
ストレスで落ち着きが無くなっている状態ですね。
もしくは、ノミダニが付いていたり皮膚病を発症していたりと、痒みに夜ストレスで掻きむしっているパターンも考えられます。
愛犬がしきりに体を掻いていたら、まずは皮膚のチェックを。
皮膚に問題がなさそうであれば、何かしらが原因でストレスを感じているのかもしれません。
パンティングをする
舌を出して「ハァハァ」と息を切らす様子をパンティングと言います。
犬はパンティングによって体温調節をするのですが、運動後でもなく気温が高いわけでもないのにパンティングをしている時は不安や恐怖によるストレスを感じているかもしれません。
我が家の犬でよく見られたシーンは、滅多に乗らない車に乗せた時です。
短時間でおさまることがほとんどでしたが、長く続いたり異常なほどのパンティングをしていたら危険です。
「車に乗せたら」のように原因が分かっている場合は一旦予定を中止するなどして愛犬の様子を見てあげてください。
また、病気による体調不良でもパンティングをする場合があります。
愛犬がストレスを感じていたら早めに解消してあげよう

犬はストレスを感じた時に自分でどうにか解決するということが出来ないので、飼い主さんが気付いて解消してあげる必要があります。
人間と同じで、ストレスを長く溜め込むと病気になったり精神的に不安定になってしまうので、心当たりがある方は早めの対応をしてあげてくださいね。
硬くて大きな骨や鹿の角、壊れにくいおもちゃを噛むことで、多少のストレスを解消してあげることができます。
中型〜大型犬にはジョリーボールがおすすめ!
もともとは馬のおもちゃなので、丈夫でパンクしないボールとして犬にも人気があります。
鹿の角は我が家のチワワも噛んでいます♪
まとめ:犬も人間と同じような理由でストレスを溜めてしまいます。問題行動を起こす前に早めの対策を。

対人関係、対犬関係、外的要因、などなど、犬も人間と同じような理由でストレスを感じます。
しかし犬は喋ることが出来ないので、愚痴を言ったり抗議をしてストレスを発散することが出来ませんよね。
その為、人間にとっての問題行動と言われる行動を起こしてしまうのです。
犬の問題行動のほとんどはストレスが原因と言っても過言ではありません。
もしも愛犬の興奮や破壊、吠えなどの問題行動で悩まれていたら、日々の生活で愛犬にストレスを感じさせていないかを確認してみましょう。